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ベトナムのコーヒーチェーン間で繰り広げられる市場シェアをめぐっての熾烈な戦い

昨年は、食品・飲料業界がようやくCOVID-19の苦境から回復した年と言える。これは、ハイランドコーヒー、フックロン、カティナットなどの大手コーヒーチェーンが市場シェア獲得に精力的に取り組み始めたためである。

2023年の食品・飲料市場に関するiPOS.vnの最近のレポートによると、年末までにベトナムのコーヒーショップとティーショップは317,299軒となり、前年比1.26%の増加となっている。多くのチェーンが店舗を閉鎖し、規模を縮小したため、この増加は年初に予想されたよりも低かった。

店舗数全体はそれほど増えなかったが、売上高は依然として2桁台で、11.6%増の590兆ベトナムドン(241億米ドル)に達した。

1位はハイランズで、同社のビジネスウェブサイトの最新アップデートによると、全国の多くの省や都市で777店舗を展開している。この数は、2022年末の605店舗と比較して170店舗以上増加しており、同社はフィリピンでも50以上の店舗を運営している。

ハイランズは、競合他社のように多様なメニューを展開するのではなく、運営店舗数を増やすことでブランド自体を広げる方針をとっている。

同チェーンはチェーン下にも投資しており、バリア・ブンタウにコーヒー焙煎工場を建設するために5000億ベトナムドンを投入した。同工場は第1フェーズで年間約1万トンのコーヒーを生産し、今後は年間7万5000トンずつ増やす予定だ。

フックロンも忙しい1年を過ごし、2023年の最後の6か月間におよそ25の旗艦店をオープンしており、同ブランドをベトナムで2番目に大きな飲料チェーンにすることを目指している。

5月15日時点において、フックロンは157店舗を所有し、Winmart+店舗には約45の統合キオスクがある。

ジャコウネココーヒーで有名なTrung Nguyên Legendはハイランドとほぼ同じ数の店舗数を持っているが、異なるビジネスアプローチをとっている。現在、Trung Nguyên Legendの店舗は108店、E-Coffeeの店舗は548店、海外にも多数の店舗があり、店舗数は約700店となっている。海外展開はTrung Nguyên Legendの事業戦略の重要な柱である。

同社は中国で Trung Nguyên Legendのコーヒースペースを1,000店、米国で約100店を展開する計画であると、VTC Newsにおいて、Trung Nguyên 氏の発言があった。

上記のコーヒーチェーンの中でも、若いチェーンであるKatinat Saigon Caféは、ホーチミンとハノイの中心部にある一等地に多くの新店舗をオープンしている。

Katinat は小規模なコーヒー チェーンであり、2021年末時点ではホーチミン市に10店舗しかなかったが、過去1年間で急成長している。新店舗のオープンペースについては、Highlands CoffeeとPhúc Longよりわずかに遅れをとっている。

スターバックスに関しては、ベトナム市場に参入して11年を経過し、現在は108店舗となっており、ゆっくりと着実に拡大しているようだ。

(情報ソース Việt Nam News

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