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タイビン市の送迎バスに置き去りにされた5歳児が死亡 女性職員を緊急逮捕

タイビン市の送迎バスに置き去りにされた5歳児が死亡する事件で、捜査機関はホンニュン幼稚園の児童送迎を担当するフォン・クイン・アン氏に対し、緊急逮捕中の人々の逮捕を命じた。

5月30日、タイビン市警察(タイビン省)の責任者は、タイビン市警察捜査局が刑法第128条「過失致死」を起訴する決定を下し、規定に従って捜査を行うと述べた。

フォン・クイン・アン容疑者は中級訓練資格を持っており、5月29日の朝はホンニュン幼稚園第2キャンパスの児童送迎を担当していたことが分かっている。

タイビン市警察は緊急捜査を行い、5月29日午前6時20分頃、N.V.L.氏 (生年月日 1965年生まれ、タイビン市クアンチュン区在住) がホンニュン幼稚園の教師1名を乗せた29人乗りの車で生徒を学校に迎えに行ったことを突き止めた。

学校に到着すると、L.氏は教師と生徒が教室に自分で入ることができるように車のドアを開けた。その後、L.氏は校門に駐車していた車を運転し、帰宅した。教室に入る際、担任教師は生徒の出席状況を写真に撮り、学校の監視ソフトに送信した。教師は児童が欠席していることに気付いたが、家族には知らせなかった。

同日17時頃、叔父のT.D.A.氏が迎えに来たところ、児童がスクールバスに残され、死亡しているのが発見された。

5月30日、タイビン市警察のトップは、捜査と検死の過程で、当初警察機関は児童が車内に長時間いたこと、天候が暑かったこと、胃の中に食べ物がなかったことを突き止めたと述べた。児童の体力は消耗しており、狭い空間と相まって、呼吸不全に陥ったと判定した。

現在、タイビン市警察が捜査と解明を続けている。

(情報ソース NGƯỜI LAO ĐỘNG

日本でも起こっている児童のバス置き去り事故がタイビン市で起こった。痛ましい事故で、家族には児童が欠席していることを知らせておらず、児童の叔父が迎えに行ったところ、幼稚園にはおらず、鍵のかかったバスをこじ開けて児童を発見したとのことだ。

これは20219年にハノイで起こった置き去り事件を想起させるとの声が多く上がった。日本でも送迎バスでの人数確認を怠ったために悲劇を招いており、今回のタイビン市の事故では、欠席していることがわかっているのに家族に知らせていなかった。

ベトナムでは、ツアーバスなどでも休憩後、ろくに乗客の人数を数えず出発してしまうようなことが多く、確認業務に対する意識の低さがうかがえる部分がある。再びこのような事故を招かないために、置き去り防止のためのシステム構築とともに、管理者の過失が起きないよう現場職員の教育を徹底することがまず一番必要であろう。

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