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ホーチミン市1区の中心部タイバンルン通りで日本人1人が刺殺される

6月4日、ホーチミン市1区中心部で日本人が刺殺される事件が起きました。容疑者は捕まっており、犯行の動機などは取り調べ中とのことである。

タイバンルン通り

ベトナムのニュースでは被害者が日本人であったと発表されていないが(後に日本人と公表)、日本の各メディアでは、死亡したのは30代の日本人であったと伝えられている。

事件は4日の午前11時頃、場所は日本人街のレタントンに近いタイバンルン通りで、通りには日本食の店などが多く、日本人はもちろん、多くのアジア人の観光客も訪れる繁華街だ。このような目立つ場所で、しかも白昼に近い午前11時に起こっており、特にホーチミン在住の日本人にショックを与えた。

情報によると、3人ほどのグループが衝突し、数分後、このグループのうち1人が刃物らしきもので刺された後地面に倒れ、胸には傷と激しい出血があったのを見たそうだ。被害者は人々によって救急室に運ばれたが死亡。犯人は犯行後に現場から逃走したが、捜索の末同日13時頃、当局によって逮捕された。殺害動機など取調べ中とのことである。

今のところ犯行動機など事件の詳細は不明だが、このタイバンルン通りにはサービス業の店が多く、そのため、それに従事する者や、行商人などの多い通りだ。

この事件の犯人がスリなどの犯行目的があったかはわからないが、もし、日本にいるときの感覚で、ベトナム人となんらかの揉め事から争いになったのだとしたら、それはたいへん危険な行いだ。

まず、ベトナムに限らず、東南アジアでは日本のように職務質問などはないので、(賄賂目的で外国人に難癖をつけてくることはあるが)ナイフなどを携帯していることは珍しいことではない。これがタイなら拳銃もある。

そして、もし争い事になると、日本の感覚では信じられないほど簡単に相手を刺してしまう者が多くいるのが現実だ。それによって人生を棒に振ってしまうという冷静な判断はなく、直情的に怒りにまかせて行動してしまうケースが多い。実際に、揉め事から殺人事件に発展したというニュースを頻繁に見かける。

このようなことから、日本の常識は現地の常識ではなく、現地の人間とは揉め事を起こさないと肝に銘じておかなくてはならない。相手に非がある場合、認めたくないこともあるかもしれないが、危険を避けるという意味で口論はせずに引き下がるのが懸命だ。

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