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ベトナム人は毎日食べ物を買うためアプリで960億ドン(約6億円)を使っている

2024年初頭にMomentum Worksが発表したASEAN6カ国の食品配達市場に関するレポートによると、2023年にGrab、Shopee Foodなどを通じて食べ物を注文したベトナム人の顧客は、毎日アプリを通じて調理済みの食べ物を購入するために約960億ドン(約6億円)を費やしている。この数字は、ベトナムで家庭での食事が徐々に減っていることを裏付けている。

自宅以外で外食する人や、料理をしない家庭がどのくらいあるかなどの統計はないが、アプリで食べ物を注文するのに1日あたり約960億ドン、年間では35兆ドンが費やされている。この驚くべき数字の背景には、職場で急いでランチをとるビジネスマンや、届けられた弁当やパンを急いで食べる学生、外食を好む若いカップル、そして主婦でさえ料理から遠ざかっていることがうかがえる。多くのベトナムの家庭では、家庭での食事が徐々になくなっており、その傾向は急速に高まっている。

(情報ソース Báo Phụ Nữ

いつも家族で過ごし、家庭で食事をとっているイメージのベトナムであるが、今ではスマホのアプリで簡単にデリバリ注文するのが一般的になっている。アプリによるデリバリが浸透したのは、コロナ禍も一因としてあるだろう。

現在、オフィス勤務のビジネスマンにとっては、混雑するレストランや食堂、商店を避け、オフィスまで届けてくれるフードデリバリは非常に便利でストレスがないため、ほぼ毎日アプリで注文しているというビジネスマンも少なくない。まさに写真にあるように、お昼時は町にデリバリの配達員であふれている。こうした傾向から、家庭料理離れを危惧する声もあるが、時間をかけず豊富なメニューから選ぶことができるアプリによるフードデリバリの頻度はますます高くなるだろう。

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