ホーチミン観光の人気スポットであるベンタイン市場
ベンタイン市場は、ホーチミン市の中心部にある大規模な市場で、13,056m²の小売床総面積に、2000ほどの店舗が入居しています。ホーチミン観光定番のお買い物スポットとして人気が高く、おみやげ物から、洋服、アクセサリー、生活用品、食品などあらゆる商品が揃っており、飲食店ではベトナム料理やスイーツをたのしむことができます。営業時間は店舗によって異なりますが、朝6時くらいから19時くらいまでで、夜の時間は建物の外がナイトマーケットとして賑わいます。
ベンタイン市場の位置
ホーチミン1区の中心部にあり、4つの交差点に囲まれています。南側の正面玄関の前にはレロイ通り、北側の入口の前にはレタントン通りがあります。観光のメインストリートであるドンコイ通りからも徒歩15分ほどで行くことができます。
マップ
ベンタイン市場の歴史
市場は17世紀初頭、ザーディン城塞に近いベンゲ川沿いにある露天商によって形成された市場から発展したもので、当初はレンガや茅葺き屋根で建てられていました。1859年2月フランスによるザーディン城塞占領の混乱の際に街は焼失し、市場もなくなってしまいます。フランスは市場を再建するも1870年に火災によって破壊されますが、再び立て直し、市場は「Les Halles Centrales」と呼ばれるようになります。
その後、市場は建物の老朽化による火災などを避けるため、現在の場所に1912年より建設を始め、1914年に完成しました。古い建物は取り壊さなかったため、新しい市場と区別する正式名称を「Republic Square」、「Dien Hong Square」、そして「Quach Thi Trang Square」に変更しましたが、ベトナム人が市場を指して呼んだのは、「Chợ Bến Thành」、意味は Chợ（市場） Bến（港、乗り場）Thành（砦）、つまり今の呼び名であるベンタイン市場です。
建物は1985年に大規模改修が行われましたが、時計台、壁などの低い強度、雨漏り、モルタルの亀裂、錆が生じているなどの老朽化から、南部解放50周年となる2025年4月30日までを目処に改修工事が計画されています。
ベンタイン市場の建築
市場は、フレンチスタイルのマジェスティックホテルを建設した不動産会社のSociété Immobilière HUI BON HOAによって建設されており、フランスの影響を色濃く受けています。長年に渡り何度か外観と内部の改装が行われていますが、前景の象徴的な時計台は残されたかたちとなっています。
ベンタイン市場の売り場
ベンタイン市場の売り場は、大きく分けると、レタントン通りに面した北側の入口付近に生鮮食品、野菜、果物などの食品、東側と西側入口付近に雑貨やコーヒー豆などがあり、中央には飲食店があります。東側と西側入口からレロイ通りに面した南側の入口にかけてはT−シャツやバッグ、アクセサリーなどのお店が集まっています。入口に近い通路にはアオザイや布地を取り扱っているお店があります。
歴史を感じるレトロイエローの市場内。通路両脇にびっしりと店舗が並びます。
天井には籐の照明が下がっており、趣があります。
雑貨・バッグ
雑貨5万ドンから10万ドンくらいで売られています。かごや刺繍の入った布などきれいですね。
観光客などがかぶっているのをよく見かける、ベトナムの帽子のノンラーも売っています。
かごバッグやハンドバッグなどはおよそ20万ドン。
靴もこのように豪快に山積みです。
キャスターバッグなど旅行用の大きなバッグの売り場。
ショルダーバッグも大量にあります。
衣類
T−シャツなどの衣類で30～50万ドンくらい。日中の観光で汗をかくので、ここでまとめて買っておくのもよいですね。
入口に近い通路沿いにはアオザイも売っています。お土産に買ってみても面白いですね。
食品
コーヒーやお茶は100gあたりおよそ10万ドン。インスタントで20万ドンほどです。
コーヒー豆は挽いてもらうことが出来ます。
スナックなどのお菓子が大量にあります。
乾物も種類が豊富です。ベトナムの人もスルメは大好きです。
ドリアンなど南国フルーツも販売しています。
お腹が空いたら食事もできます。ベトナムスイーツもたのしめます。
夜のベンタイン市場
ライトアップされたベンタイン市場
夜は市場周辺がナイトマーケットになり観光客などで賑わいます。
市場と高層ビルのネオン、そしてすごい数のバイクのコントラストはベトナムらしさを感じます。
ベンタイン市場での注意点
スリや置き引き
他の東南アジア諸国に比べ、夜出歩いてもわりあい安全なベトナムですが、やはり油断できないのがスリや置き引きです。市場内はかなり混雑していますので、お買い物の際はバッグや財布など身の回りの貴重品には十分注意を払いましょう。
値段交渉をしよう
ぼったくりは昔に比べ減っているといわれていますが、それでも最初は高めの金額で声をかけてきます。値段交渉は市場の基本。商品が気に入ったなら臆することなく値引きを要求してみましょう。お土産用なら数を買うことをチラつかせるなど、半値で買うことができれば上出来というところでしょう。
眺めているだけでもたのしいベトナムの市場
ホーチミンで最も有名な市場の一つであるベンタイン市場です。今の日本にはもう見かけない生活感のある風景や、かわいいベトナム雑貨などに出会えます。場所も観光の中心となるドンコイ通りや、バックパッカー街のファングーラオから歩いて行ける距離なので、ぜひお買い物に足を運んでみてください。
