サイゴン動植物園は希少動物に会えるアジア最古の動物園

ホーチミンにはアジア最古にして、世界的に最も古い動物園の一つであるサイゴン動植物園があります。希少動物や珍しい花や植物を見ることができ、撮影スポットとしても面白い絵が撮れる隠れた名所です。古い歴史を持つ熱帯地域の同動植物園についてご紹介します。

サイゴン動植物園はホーチミン1区にある動物園で、アジア最古にして、世界的に最も古い動物園の一つとして広く知られています。動物園には100種以上の哺乳類、爬虫類、鳥類が集められており、植物では多くの珍しい蘭や観賞植物を鑑賞することができます。敷地内にはホーチミン市歴史博物館があり、南ベトナムの歴史、文化、民族学に関する約25,000の資料コレクションを収蔵しています。

見どころは、一番人気のホワイトタイガーや、希少動物のコビトカバ、餌やりのできるアジアゾウなどです。

ホーチミン1区の中心地に近いNguyễn Bỉnh Khiêm通りにあり、ドンコイ通りからは車で10分ほど、レタントン通りからは歩いて行くこともができます。

マップ

1864年3月、当時コーチシナの植民地総督であったピエール=ポール・ド・ラ・グランディエールは、サイゴンの植物園の建設を許可する法令に署名し、翌年の1865年3月にいくつかの小屋が完成します。この場所をインドシナ全体の動植物を飼育栽培する場所にするため、コーチシナの知事は、より専門的な人材を必要とし、1865年3月28日に、カルカッタ植物園(インド)の植物管理を担当していたフランスの植物学者であるジャン・バティスト・ルイ・ピエールをサイゴン動植物園の初代園長として任命しました。その後幾度かの拡張改装工事が行われ現在に至っています。

初代創始者ジャン・バティスト・ルイ・ピエール

ジャン・バティスト・ルイ・ピエール(1833年-1905年)は、サイゴン動物園の創設者であり、最初の園長となって人物です。植物学者であった彼は、東南アジアの他の地域からの果樹を含む多くの森林木を持ってきて栽培し、現在ベトナムで人気のある果物品種の基礎を作っています。サイゴン動物園を担当する12年間(1865年-1877年)の間に、飼育に必要な設備建設のための寄付を呼びかけたり、ホーチミン市熱帯生物学研究所の植物博物館に保管されている10万以上のコレクションや、タオダン公園の中央エリアの通りに何千もの古木を残しました。1994年、サイゴン動物園の設立130周年を記念の際に、彼の功績をたたえ、装飾されたルイ・ピエール像が入口正面の道に設置されました。

入口を入るとすぐ右手にチケット販売窓口があります。入場料は6万ドンです。

子供は年齢ではなく身長で値段がことなります。イラスト付きの身長測定ボードがあるのがユニークですね。

入場料

大人 60,000 VND

身長100cm~130cm 40,000 VND

幼児(身長100cm以下無料)

チケットにQRコードが印刷されており、入口係員に渡して入場します。

入場すると花壇などのあるガーデンが見えます。撮影スポットの一つで、来場客は思い思いにポーズをとっています。

マップがありますので、おおよそどの辺にどの動物がいるかチェックしておくのがよいでしょう。

人気動物

まず目立つ場所にあるアジアゾウのコーナー。

ここではゾウに餌やりをすることができることでも人気です。

キリンの首にあわせて高い位置に餌が吊るされているので食べやすそう。

親子キリンに思わずほっこり。

ほとんどの動物が昼間は暑くて木陰で昼寝していますがカワウソはプールもあり元気いっぱいです。

インドシナトラです。横にはベンガルトラのブースがあります。

陸橋から放し飼いになった動物も見ることができます。

希少動物

ホワイトタイガー

サイゴン動植物園の大きな見どころの一つであるホワイトタイガー。ブースにあるイラストは味わいがあります。

白い毛並みに虎縞が神々しい。

コビトカバ

古い伝承では、黒いブタの怪物や、水辺の怪物などといわれた珍しい小さなカバです。

他のカバのプールに比べると小さなプールに佇むコビトカバ。

植物園でもあるので、熱帯植物などのガーデンを散歩するのも良いですね。

園内には大きな池もあり、池のまわりは芝になっています。

コンパクトではありますが、観覧車もあります。

乗り物もありますので、小さなお子様には喜ばれるでしょう。

サイゴン動植物園は、ホワイトタイガーや希少動物などを見ることができ、多くの植物や樹木のある都会のオアシスとして寛ぐことができます。遊園地もあり、ご家族はもちろん、散歩やデートスポットとしてもリピートで訪れたくなる場所です。

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