タンソンニャット国際空港からホーチミン市内への移動と空港内の様子
ホーチミンの玄関口であるタンソンニャット国際空港は、海外からの直行便が就航する国際線と、ホーチミンとベトナム各都市をむすぶ国内線のある国際空港です。IATAコードは「SGN」で、ホーチミン市の旧名にちなんでいます。旅の始まりとなる空港の様子とホーチミン市内中心部への移動方法についてご紹介します。
タンソンニャット国際空港の位置
ホーチミン市タンビン区にあるタンソンニャット国際空港は、ホーチミン市街中心部より北西約8kmの位置にあります。ホーチミン観光の拠点となるドンコイ通りや、ベンタイン市場、ブイビエンなどへ渋滞の時間帯でなければ30分ほどで移動できます。
タンソンニャット国際空港からホーチミン市内中心部への移動
メータータクシー
タンソンニャット国際空港からホーチミン市内中心部への移動はタクシーでの移動が一般的です。運賃は、市内観光の中心で、ホテルが集中しているドンコイ通りまで目安はおよそ20万ドン〜です。
ベトナムのタクシーはぼったくりもありますので、空港の建物を出るとすぐに声をかけてくる客引きについていくのは避けましょう。
ベトナムで安心とされているタクシーは、白い車体のビナサンタクシー VINASUNか、緑の車体のマイリンタクシーMAILINHがあります。メータータクシーを利用する場合は、この2社に限定して乗車することをすすめします。
空港入場料/駐車料金が加算される
タンソンニャット国際空港からのタクシーでの移動には、乗車運賃とは別に駐車料金を支払わなければなりません。ドライバーは時間単位で駐車料金を空港から回収されており、運賃プラス1万ドンが加算されて請求されることを覚えておきましょう。これはGrabタクシーでも同じです。
ビナサンタクシー、マイリンタクシーの乗り場
空港の建物を出ます。
駐車場に向かって左手に進んで行きます。タクシー乗り場と書いてあり、声をかけてきますが、他社のタクシーなのでスルーしてもう少し先に進みます。
ほぼ一番端のエリアに、ビナサンとマイリンのタクシー乗り場があります。
※乗り場は予告なく変更になる場合がありますので、最新情報をお確かめください。
Grabタクシー
ベトナム国内で最もポピュラーな移動手段となっているのが、配車アプリを利用したGrabタクシーです。行き先を入力すると運賃が指定されるので、あらかじめ料金がわかって安心です。また、ドライバーの写真や、車のナンバーなどが登録されているので、トラブルになった場合はカスタマーサービスに問い合わせできるメリットもあります。市内での移動はGrabタクシーの一択といえますが、空港では、空港の出口を出てすぐのタクシーエリアに入って来れないため、少し離れたGrabタクシーの乗り場まで移動する必要があります。
ホーチミン市内中心部までの運賃は、およそ18万ドン〜20万ドンが目安で、時間帯によって金額が若干変動しますが、メータータクシーよりも割安で移動することができます。
Grabタクシーの乗り場
空港の建物を出て、歩道を渡り、駐車場に入ります。
入ってすぐ左へ進んで行くと、庇のあるGrabタクシーの乗り場があります。車両は一般車なのでわかりにくいですが、人が集まっており、車に乗り込んだりしていますので、それほど探すのは難しくないでしょう。
※乗り場は予告なく変更になる場合がありますので、最新情報をお確かめください。
109番バス
時間に余裕があり、安く移動するなら、バスを利用する方法もあります。いくつか市内行きのバスがありますが、おすすめは109番バスで、終点は9月23日公園のあるサイゴンバスターミナルまで行きますので、バックパッカー通りのブイビエンを拠点に滞在される方には特に便利です。
運賃は一律15,000ドンで、タクシーを利用するよりもはるかに安く移動できます。終点までの所要時間はおよそ45分です。
109番バスの乗り場
空港の建物を出て右へ進み、11番の柱の近くに行きます。
横断歩道のインフォメーションカウンターがあり、ここで待っているとバスが来ます。チケットは車内で購入します。
※乗り場は予告なく変更になる場合がありますので、最新情報をお確かめください。
ホテルの送迎サービス
宿泊予定のホテルに送迎サービスがある場合、ホテルが手配する配車サービス会社の車が迎えに来てくれます。前もってホテルまでの足をきっちり確保しておきたい場合や、旅慣れていないため移動が不安などの場合は便利です。ただし、費用はホテルによって異なり、車もどのくらいのグレードなのかわかりませんので、タンソンニャット国際空港から市街地までは距離も近いので、メータータクシーに乗ってしまうほうがスムーズではあります。
タンソンニャット国際空港の様子
国際線 第2ターミナル
到着ゲートを出たら
到着ゲートを出ると、タクシー、SIM、両替のカウンターがあり、すぐにあちこちから声がかかってきます。タクシーについては、上記の市内への移動を参考いただけたらとよいかと思います。
両替は、ベトナムドンを全然持っていない場合に便利です。ただし、市内中心部に比べるとレートが悪いので、深夜の到着などでなければ少額だけ両替しておいて、あとは町中のレートの高い両替店に行くのがよいでしょう。
SIMがない場合は、空港SIMを買ってその場でアクティベーションしてもらうと楽です。Viettelのデータのみ7日間くらいのSIMで25万ドンほどです。
※SIMの料金はしばしば変更があります。
国内線 第1ターミナル
タンソンニャット国際空港は国際線と、国内線が歩いて行ける距離で連絡しています。国際線の建物を出て、右へ進みます。するとDomestic Terminalの案内がありますので、それに従って進みます。
国内線です。国際線から来ると、手前にベトジェットエアなどのLCCがあり、その奥にベトナム航空などがあります。
道路を渡ると、レストランやカフェがあります。国際線には出発口にしか飲食店がないので、国内線の待ち時間や、食事を済ませて移動したい場合などに利用できます。
ホーチミン市内中心部までアクセスの良いタンソンニャット国際空港
ホーチミンのタンソンニャット国際空港は、町中までアクセスが良く、渋滞時でなければ30分ほどで行くことができます。移動手段はいろいろありますが、ベトナム国内ではGrabタクシーがメインとなるでしょう。ぜひ旅行前にアプリをダウンロードしてセッティングしておきましょう。
2025年には、ロンタイン国際空港が開港を目指しており、最終期として設定している2050年にはタンソンニャット国際空港は国内線のみとなる予定ですが、まだ先のことではありますので、しばらくはこの空港がホーチミンの玄関口となります。