ベトナム統計総局の最新データによると、2024年にベトナムを訪れた外国人観光客の数は大幅に増加し、1,760万人近くに達した。
2024年12月では、ベトナムへの外国人観光客はおよそ175万人で、前年同期比27.4％の増加となった。
通年で1,760万人という数字は、前年比39.5%増で、新型コロナウイルスによるパンデミック前の、2019年にベトナムを訪れた外国人観光客数（約1,800万人）の97.6%に相当する。
統計総局は、2024年のベトナム観光産業が力強く回復し、海外からの来訪者が著しく増加したと述べた。これは、ビザ優遇政策や観光プロモーションおよび広告プログラムの強化が、海外からの観光客の誘致に貢献しており、さらに、権威ある国際観光賞も世界の観光地図におけるベトナムのイメージと魅力を高めるのに役立っている。
交通面では、海外からの来訪者は主に飛行機でベトナムを訪れ、1,480万人以上が到着し、海外からの来訪者総数の84.4%を占め、前年比35.6%増加している。陸路でベトナムを訪れた観光客数も堅調な伸びを記録し、63.3%増の約250万人に達した。海路で訪れた観光客も96.7%急増し、約24万8100人となっている。
統計局は、これらの数字は2024年のベトナムの観光産業の持続的な発展を示しており、今後数年間でより多くの海外からの観光客を迎えるという目標を達成するための確固たる勢いを生み出していると述べた。
2024年の宿泊・飲食サービス収入は733.9兆ベトナムドン（289億米ドル）と推定され、2024年の観光・旅行収入は62.5兆ベトナムドン（24億5000万米ドル）と推定されている。
2024年第4四半期に海外に渡航したベトナム人の数は120万人で、前年同期比3.4%増となった。 2024年、ベトナムの国境ゲートから出国するベトナム国民の数は全体で530万人となっており、2023年より5.5％増加した。
今年、観光業界はパンデミック前の水準に完全に回復し、少なくとも2,200万人の海外観光客と1億2,000万～1億3,000万人の国内観光客を迎え入れるとともに、国内観光客の年間成長率を最大9％に維持することを目指している。
観光業界はまた、少なくとも980兆ベトナムドン（385億9,000万ドル）の収益を見込み、GDPに6％の直接貢献によって、180万人の直接雇用を含む550万人の雇用を創出することを目指している。
主要市場
アジア市場は、引き続きベトナムに観光客を送り出す主要市場の大部分を占めている。2024年の国際市場は韓国がトップで、2023年比27%増の約457万人の訪問者数を記録した。
中国市場も力強い回復を見せ、約374万人の訪問者数で2位となり、前年比114.4%増となった。しかし、この数字は、不完全な経済回復と、海外旅行を制限しながら海外からの観光客誘致に重点を置く中国国内の政策により、2019年の580万人の訪問者数（総数の約3分の1）には遠く及ばない。
台湾（中国）は、前年比51.4%増の約129万人の訪問者数でこれに続き、米国は約78万人、日本は71万1,464人に達した。
ベトナムを訪れるインド人観光客も2024年に大幅に増加しており、合計501,427人に達し、前年比で約28％増加した。
その他の上位10の市場には、マレーシア（495,383人）、オーストラリア（490,880人）、カンボジア（474,580人）などがある。
タイは、2024年のベトナムへの観光客数418,054人で、引き続き上位の市場となっている。しかし、これは2023年の数字（489,000人以上）の85.5％に過ぎない。一方、タイを訪れるベトナム人観光客の数は3倍に増え、昨年は合計103万人に達した。
以前、タイはベトナム、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマーとの共通ビザ地域を設立する構想を提案している。これは、海外からの観光客が単一のビザを申請して6か国すべてに入国できるようにするものである。
1月3日にベトナム観光庁の指導者らと会談した際、タイ外務省の代表らは「6カ国1目的地」構想の概要を説明した。この構想は、入国・出国手続きの円滑化、各国間の共同観光開発の促進、そして観光交流の拡大という3つの主要点に焦点を当てている。
（情報ソース Việt Nam News）
