• HOME
  • 記事
  • 医療健康
  • ホーチミン市で新型コロナウイルス(COVID-19)の症例数が増加し重症者も確認される

ホーチミン市で新型コロナウイルス(COVID-19)の症例数が増加し重症者も確認される

ホーチミン市では多くの感染症が懸念されるほど増加している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症、手足口病などだ。

5月27日、ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)は、先週ホーチミン市で63件の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が確認されたと発表した。これは4週間前の平均値と比較して142%増加しており、そのうち重症者は1件だった。

これにより、2025年初頭から現在までにホーチミン市で確認された症例数は184件となり、2024年の同時期(355件)と比較して48%減少した。

HCDCによると、ホーチミン市における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、4月中旬から現在にかけて、第16週から増加の兆候を示している。

症例数の増加を受け、ホーチミン市熱帯病病院のCOVID-19研究チームは、オックスフォード大学臨床研究ユニット(OUCRU)と共同で、5月第3週に同病院に入院した患者の一部の遺伝子配列を解読した。

結果:患者検体の83%にNB.1.8.1変異株が出現している。NB.1.8.1はXDV.1株の亜変異株であり、JN.1とXDEの2つの変異株の組み換えによって形成されたものだ。NB.1.8.1の最初の遺伝子セットは2025年初頭に発表された。5月22日現在、この変異株は22の国と地域で出現している。

感染拡大にもかかわらず、世界保健機関(WHO)は今のところNB.1.8.1をいずれのリスク変異株グループ(VUM:監視対象変異株、VOI:懸念すべき変異株、VOC:懸念される変異株)にも分類しておらず、現時点でのデータでは、以前の変異株と比較して、感染拡大の程度や重篤化の可能性に違いは見られない。

専門家によると、ウイルスの変異過程において、新たな変異株が流行し、症例数の増加につながることはよくあることだが、この変異株の疫学的動向を注意深く監視する必要があるとのことである。

ホーチミン市保健局は、新たな事態の発生に先立ち、保健医療分野全体に対し、流行の予防と抑制に向けた積極的な対策を講じるよう要請した。医療機関は、受入、救助、ケア、治療を効果的に行う準備を整え、重症患者を早期に発見し、迅速な対応によって死亡者を最小限に抑えるよう指示されている。同時に、ハイリスクグループには特に注意を払う必要がある。

ホーチミン市保健局は、引き続きOUCRUと連携し、流行状況の監視、リスク評価、適切な予防措置の実施に努めている。

保健局はまた、混乱しないように、しかし決して主観的にならないようにと呼びかけており、自分自身と地域社会を守るために、保健省の勧告に引き続き従うことが重要だ。

(情報ソース Thanh Niên

関連記事