ベトナムは日本との関係を重視している

4月28日午前、ルオン・クオン国家主席は、4月27日から29日までベトナムを公式訪問していた石破茂首相を大統領官邸で迎えた。

レセプションで、ルオン・クオン国家主席は、ベトナムは日本との関係を重視しており、日本がますます積極的な役割を果たすことを支持し、地域と世界の平和、安定、協力、発展に貢献すると述べた。

石破首相は、日本はベトナムが自立した自主的な経済を築き、2030年までに近代産業を備えた発展途上国、高中所得国、そして2045年までに先進国・高所得国となるという目標を達成できるよう、引き続きベトナムに寄り添い、支援していくと明言した。

石破首相は、防衛・安全保障協力の重要性を強調し、両国が外務・防衛審議官級の「2+2」対話メカニズムの設置を発表したことを歓迎するとともに、両国が防衛・安全保障協力をさらに強化していくことへの期待を表明した。

ルオン・クオン主席は、両国に対し、署名済みの協力協定を効果的に実施するとともに、新たな協力内容の推進と交流を求め、両国間の経済協力には依然として大きな余地があると述べ、経済・貿易・投資協力を深化させ、科学技術協力を推進し、デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション、質の高い人材育成、半導体、AIといった新分野における具体的な協力プロジェクトを実施すること、ベトナムの気候変動対応能力向上を支援すること、ハイテク農業協力を推進することを提案した。

石破総理は、在日ベトナム人63万人の日本への貢献を高く評価し、日本政府は引き続きベトナム人が日本で生活し、学び、働くための好ましい環境を整備し、支援していくことを表明し、両国間の人的交流と文化交流をさらに促進したいと述べた。

双方は、世界及び地域の問題について協議し、相互に関心のある地域的及び国際的な問題、並びに多国間メカニズムにおいて、連携を強化し、立場を共有し、協力し、相互に支援することで合意した。これにより、国際法及び国連憲章に基づく平等かつ公正な国際システムの強化に貢献していく。

ルオン・クオン国家主席は、国際法、特に1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき、平和的手段によって紛争を解決するというASEANの立場を支持する日本に対し、謝意を表し、この機会に、ルオン・クオン議長は、日本国国王夫妻に対し、ベトナムの早期訪問を心から歓迎する旨を表明した。

(情報ソース Thanh Niên

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