• HOME
  • 記事
  • 時事
  • ホーチミン繁華街での日本人刺殺事件で容疑者の動機が明らかになった

ホーチミン繁華街での日本人刺殺事件で容疑者の動機が明らかになった

ホーチミン1区の繁華街で起きた、ベトナム人による日本人男性の刺殺事件で、逮捕され取り調べを受けていた容疑者の犯行動機が明らかになった。

ホーチミンのニュースメディアPhunuによると、6月4日にホーチミン1区の日本人街に近いタイバンルン通りで起きた日本人刺殺事件の容疑者Phung Minh Trung(1996年生、ビントゥアン省在住、ホーチミン7区滞在)が殺人の犯行を認め、その動機を自白したとの記事が掲載された。

供述によると、Trung容疑者は、刺殺した日本人男性とは面識がなく、以前ドンナイ省で働いていたときに、日本人上司から繰り返し叱責を受けており、仕事を退職した後もそのときの恨みを抱えており、凶器を購入して外国人に危害を与える機会を狙っていたとのことだ。

そして犯行のあった日、Trung容疑者は日本人街の近くで、かつての上司に似た日本人を見て大声で近づき、2人いたうちの1人を凶器で刺した。

被害者は、Trung容疑者の日本人に対する遺恨から命を落としたことになる。

ホーチミンの日本人社会にショックを与えた今回の刺殺事件の犯行動機が明らかになった。動機は個人的な遺恨によって無関係の日本人を殺めたものだった。

日本でも恨みを買って被害にあう事件はあるが、今回は犯行の対象が代理の日本人といういたたまれないケースとなってしまった。

亡くなられた方へ御冥福をお祈りいたします。

犯行の動機となった職場での叱責について言えば、ベトナムで、そして東南アジアでは、現地の人間は人前で面子を潰されることを極端に嫌う。

こちらでは必要以上に相手を叱責したり大声で文句を言う事はするべきではない。叱責が原因で暴力事件に発展しなくても、面子を潰されたためスタッフが一斉に仕事をやめてしまったなどといった話もある。

現地の人との良好な関係性を築くには、難しい面もあるが、つい日本の常識をどこでも持ち込んでしまうことをしないように気をつけることであろう。

関連記事