• HOME
  • 記事
  • 教育
  • ホーチミン市が外国語とコンピューターの教師の需要を十分に満たしていない理由

ホーチミン市が外国語とコンピューターの教師の需要を十分に満たしていない理由

ホーチミン市では、外国語とコンピューター サイエンスなどの科目の教師が不足しており、採用人数も必要な人数以下となっており、辞職者も多い。教育の現場の状況とその理由はどのようなものだろうか。

統計と事実調査によると、ホーチミン市教育訓練局は、2018-2019年度から2023-2024年度にかけて、外国語 (英語)、コンピューター サイエンス、体育、音楽、美術を教える公立小学校の教師が、需要に比べて依然として非常に不足していると指摘した。

具体的には、ホーチミン市は2018年から2023年までに外国語(英語)、コンピュータサイエンス、体育、音楽、美術の教師2,651人を採用する必要があるが、採用されたのは1,667人だけで、62.88%に留まっている。さらに、これらの科目の教師614名が退職したり、辞職したりしている。

教育省-ĐTによると、この状況は、これらの科目を教える教師の給与が高くないため、希望者が少ないという事実から生じている。

教育省-ĐTの規則によると、小学校教師の授業率は23時限/週であることがわかっている。美術、音楽、体育、コンピュータサイエンス、外国語の教師の場合、各教師は1週間に23時限の義務を受け、教師は科目と授業数に応じて12〜23の異なるクラスに割り当てられる。そのため、割り当てられたクラス数に応じて、監視、評価、コメントを行う生徒の数も増加し、特に、一部の教師は、1ヶ月あたり805人の生徒 (小学校憲章に従って標準クラス サイズを計算)の評価を実行する必要がある。これは実に膨大な作業量である。

(情報ソース Thanh Niên

日本で教師不足や、過重労働がしばしば取り上げられているが、ホーチミンでも給与に見合わない労働時間や、一人が受け持つ生徒数の多さなどによって、教師の数が足らない事態が起こっている。日本の教師のように自宅で採点や、翌日の授業の準備などの深刻な時間外労働の問題まではないにしても、仕事内容が多岐に渡っている点で日本と似ている部分もある。一番の理由は給与が高くないということであるようだが、ベトナムが力を注いでいる分野の人材に必要な、英語やコンピューターの教師が少ないのは困った問題であろう。今後、魅力ある職種として応募者が増えるような給与の面や、条件の改善などが求められる。

関連記事